2020.7.17
公団タイプの収益物件を改修
Case Story
今回の物件は、府中市にある低層集合住宅の一室。『空き家を改修して、賃貸に出したい』という物件オーナー様からのご依頼でした。
今回のオーナー様は・・・実は、本業はIT系らしいのですが「美味しいピザを作れるようになりたい」と有名なピザ屋さんに修行を積みに行ったり、と思ったら今度は沖縄に移り住みピザ屋さんを始めたり、と思ったら今度は東京で民泊や民泊体験を運営したり・・・。
趣味で「フェラーリのDVD作成や販売をしたり」、家族とは「世界中を旅行したり」と、とにかく思い立ったが吉日とばかりにものすぐ行動力のある方でして。出会いもひょんなことで、上海のレストランで相席になったことからでした。
そして帰国後、改修のご相談をいただいたという経緯です。そして、その内容がこちら。
『できるだけ自分で建築資材を仕入れたり、DIYをやるから、自分にはできない解体や木工、水道工事などを手伝ってもらえないかなぁ。あと間取りをどう変えたらいいかアドバイスもらえると・・・』とのことで。分離発注には追加費用が出る「リスク」がそれなりにあることも受け入れてもらって、プランニングと工事のマネジメント業務をお請けすることになりました。
物件は42m2、2DKという間取り。玄関入ったらすぐキッチンという動線です。「浴室」も3点式のユニットバス。脱衣所もないので、丸見え状態でした。
改修後は、以下のようなレイアウトに変更することに。
水まわりを再配置し、玄関からの動線も変更。間取りはシンプルに「寝室+LDK」とし “2人暮らしにちょうどいい” を想定して。
また支給材料の選定や荷受け人、納品日などについてはあらかじめ打ち合わせをして調整。工事の方はハコになる部分をお手伝いしたら、内装の仕上げ工程をオーナー様にバトンタッチしました。
オーナー様の方では、ネットで見つけられた内装業者さんに壁紙の貼替えを頼んだり、専門店に引戸交換を依頼したり、近所のガラス屋さんにガラスを売ってもらったり。あとは、床の塩ビタイル貼り・クリーニングはDIYでやったりと。
とにかくあふれるバイタリティで、ご自身でも動かれる、動かれる。結局、内装を仕上げて、不動作屋さんに仲介を依頼して、写真撮影をしていたら、お客様が来られて・・・あっという間に契約も決まったそうです。
結果的に費用も低コストに抑えられ、かつ無事に借り主さんも見つけられたので、プロジェクトはうまくいったと思うのですが、その反面、思わず手間がかかったとも仰られておりました。
というわけで、その一部をご紹介いたします。
【ネットで見つけた内装屋さんにクロスの貼替えを頼んだら、当日『床が養生されてないからできない!』と言って帰ってしまった】【窓ガラスを交換するのに自分でガラスを外したら、取り付ける時にすごく苦労した】【1人で一日中作業をしていると、けっこう孤独】【一見、簡単にできそうな作業も面積が広いと思っていたより大変】
でも、全部ひっくるめて、とてもいい経験ですよね。苦労があったぶん、達成感も大いにあったことと思います。さて、完成後の室内はこんな感じに(↓)。
参考になれば幸いです。
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