2020.12.30
国分寺にプライベートサロン
Case Story
今日はヘアサロンの改装事例のご紹介を。
国分寺駅から徒歩2分。ここはシェアオフィスとして使われていたビルテナントの一室です。都内で美容師として働くSさんから『このたび美容室を開業することになり、店舗の内装をご相談させていただきたく…』とご連絡いただいたのが始まりでした。
よくよくお話をお伺いしてみると、改装したいのはご実家なのだといいます。所有するビルの1階がご両親が営む和菓子屋さん、3・4階が住居。2階をテナントとして貸していたそうですが、退去を機に『お店するならどう?』とご両親から提案があったのだとか。
『大きくスタートすることは考えていなくて、完全予約制のプライベートサロンとしてできればと考えているんです。来ていただいた方にリラックスしてもらえるようなスペースになれば・・・と。また、小さなお子さまを持つママさんに来てもらいやすいようキッズスペースもつくりたくて。』(Sさん)
2人のお子さまを持つお母さんでもあるSさん。お子さまが学校帰りに立ち寄って、宿題したりするような場所にもなれば、とご相談をいただいたのでした。
それで、まずはスタイリストとしてのお仕事を細かくヒアリング。通常業務や、予約管理などの事務業務、掃除や洗濯等の清掃業務、1日のお仕事の流れ、細かな動線など。使いやすく、かつ心地よい「おしごと場」となるよう打合せを重ねていきました。
また、なんとなく思い描いている内装のイメージを共有しながら、建築空間のバランスを調整。間取りは必要以上に壊さず「バックヤード」「休憩室」「サロンエリア」という構成に。受付の前にはキッズスペースをつくり、子連れのお客さんでも目が届きやすい計画へと。
また『こんなこともなかなかないので・・・』と、着工前には、Sさんのお嬢さまたちで壁いっぱいのお絵描きを楽しんだそう(↑)。いい思い出になりましたね。春先のお店オープンを目指して、約1か月の工事となりました。
さて、工事は無事に終わったのですが・・・新型コロナウィルスの蔓延もあって、大変な時期のお引渡しとなりました。ただ、オープンを心待ちにしてくださっていたお客様もいらっしゃるとのことで。『ゆっくりと、少しずつ始められれば…』とSさん。ゆるりとしたスタートとなったようです。
その間にロゴやリーフレットを作ったり、インテリア雑貨や小物を買ったり、看板を自作したり…と。お仕事のリズムが落ち着いてきた頃、改めてお店の方にお伺いさせていただきました。気になる内装はこんな感じに(↓)
真っ白な天井・壁に、モルタル調の床、ところどころに木の素材が配置され、シンプルだけど、どこか優しさも感じられるような空間となりました。
またキッズスペースの床には、万が一、汚れても洗えるタイルカーペットを。ふわふわしていて、寝転がっても気持ちいいです。日当たりもいいので、なんだかそのまま寝てしまいそうですね。
お子さんたちはここで、絵本を読んだり、お絵かきをしたり、アニメを見たり。うまく活用してくれているようでよかったです。
『お仕事の方はどうですか?コロナ禍もあっていろいろと大変なんじゃないですか?』とお聞きしてみると
『完全予約制というのが、逆に安心いただけているようですね。基本的に完全貸切りで、スペースもゆったりしていますので・・・お子さまもキッズスペースで遊んだり、お母さんの隣に座りにきたりと、うまくスペースを使ってもらってます。時に、元気に動きまわるお子さんもいらっしゃいますが…笑』とのこと。(Sさん)
でも、順調に営業し始めたようで何よりです。新たなスタートの一助となれていれば嬉しい限りです。今後のさらなるご活躍もお祈りしております。
ちなみに、1階はご両親が営んでいらっしゃる「御菓子司 さかもと」。和菓子の販売もしていらっしゃるので、お近くに行かれたときはこちらも是非。自分のお気に入りは、かりんとまんじゅう、です。美味しかったです。
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