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事例紹介
2014年06月24日 (火)
DIY/セルフオフィス・店舗
今回は、デザイン事務所のオフィスの改装のご紹介です。
場所は、千駄ヶ谷。アパレルやファッション関連のオフィスも多く、静かな街並みのなかには、どことなくオシャレな雰囲気がただよっています。
そんな喧噪のなか、ひっそりとただずむビルの4階。本の装丁をお仕事とするデザイン会社のオフィス改修です。オフィスの移転を予定しているんです、とご相談をいただきました。
ちょっと味気のない改修前のオフィス
もともとは何の変哲もないいわゆるオフィス空間。「ちょこっと壁をつくって、照明をつけたら、あとは自分たちで壁を塗って、床に木のタイルを敷き詰めたい。」とやりたいことも、最初からはっきりしておられました。
家具のレイアウト等もほぼ決まっていたので、あとはディティールをどうするか、どうやってつくっていくかを打合せしていきました。
結果、解体や木工、電気、天井の塗装など自分たちでやれない箇所を職人さんにお願いするとして、「壁の塗装、床材の敷き詰めをDIYでやろう」ということになりました。
プロジェクトはちゃくちゃくと遂行していきます。
まずは天井材の撤去から・・・。天井裏のふところは15センチくらいでしたが、それだけでも広さの感覚は変わりますね。もともとの天井が低かったのもあって、開放的な印象へと変わりました。
まずは天井の撤去から。写真は、器具を取り外している様子。
天井材を撤去してあらわになった天井裏スペース。これだけでも広さの感覚は変わりますね。
下地材を撤去してたら、天井のスタイロフォーム(断熱材)があらわになりました。
ぐちゃぐちゃな配線は整理して、必要な箇所にスイッチとコンセントを。配線類は天井と一緒にそのまま白く塗っちゃいました。白く塗装するだけで、存在感が消えてほんと気にならなくなるんですよね。照明は、シンプルに「レールとスポットライト」を設置しました。
配線はきれいにたばねて、天井と一緒に白く塗装。
そして、壁の塗装はワークショップを開催。(ワークショップの様子はこちらから)
塗装の職人さんを講師に迎え、壁紙の剥がしから仕上げの塗装までみんなで教わりました。スタッフみんなで和気あいあいと塗り上げ・・・最後に、ネットで購入したタイル状のフローリングを自分たちで敷き詰めたら、完成です!!
温かくもシンプルな内装は、ギャラリーちっくで、落ち着いた空間となりました。自分たちでつくりあげただけに喜びもひとしお。想いのこもった自分たちのお城となりました!
さて、お引っ越しも済み、いろいろと落ち着いた頃、オフィスにお邪魔させていただきました。
入口扉を開けると、通路にはたくさんの本や資料が。
まず、目に飛び込んできたのは、杉材のタイル状フローリング。引っ越し間際に、スタッフみんなで塗られたそうで、赤茶に塗られたその床は、全体の雰囲気にとてもよく溶け込んでいました。
オフィススペース
デスクも応接セットも本棚もセッティングされ、なんだかその空間はとても「らしい」というか、「似合っている」というか、会社らしい雰囲気をまとっているように感じられました。
奥の使いにくい三角のスペースも上手にデスクを配置
こじんまりとした応接スペース
代表を務めるSさんからも
『自分たちでやってみて良かったですね。やっぱり、空間に愛着を持てて、仕事出来るというのがいいですね。』と嬉しいお言葉。居心地が良いいので、なんだか長居したくなりました。
末永くお使いいただけると幸いです。代表のSさん、スタッフのみなさん、ありがとうございました。
ステキなカバーの本たち