10:00~18:00 水曜定休日
事例紹介
2020年08月10日 (月)
ウーマンファミリー部分的な
今回の物件は2世帯住宅。2年前に新築一戸建を建てられたKさんご夫妻は、生まれたばかりのお子さまと、ご両親との5人家族。1階にはリビングダイニングキッチンとご両親の寝室があり、2・3階にKさん世帯のリビングや寝室その他、という間取りです。
普段の食事は、1階で食べているそうですが、ご両親が就寝された後、お子さまの離乳食をつくったりするのに、一階のキッチンで物音を立ててしまうのが少し気になっていたそうで。
2階に”ちょっとしたキッチン“があればと、改修のご相談をお受けしました。
2階のリビングスペース|平面的に少しくぼんだエリアがありました。
『この場所に、コンパクトでいいので、キッチンをつくれるといいなと考えているんです。』とKさん。写真やカタログでイメージを共有しながら、フワッとした想いを”カタチ”にしていく作業となりました。
こだわったのは素材・質感のバランスとオープン棚の部分。細かなディテールで悩まれることもありましたが、ショールームで商品をチェックしたり、実際にシュミレーションしたりしながら・・・奥さまの想いが詰まったキッチン計画となりました。
工事は年末にかけて1週間程で。廊下に洗面台があり、給排水管は、そこから分岐して利用。在宅工事でしたが、工事中は実家に戻られるとのことで、ほとんど空き家のような状態で作業に入らせてもらいました。
下地工事の頃。既存の壁紙はまだ新しいので、貼り替えなくていいように注意しながら。
モルタルの下塗りをする左官職人さん。
そして、改修後がこちらです。
カッコいいキッチンができましたね。
ステンレス(SUS304)に、オークの棚板に、鉄の棚受、モルタルの壁、と素材感を感じるキッチンとなりました。キャビネットタイプではないので”抜け感”もありますね。
キッチン本体は、W1800×D600mmというコンパクトなサイズ。(toolbox ミニマルキッチン)
キッチンの前壁がモルタル素材となると、水はね等の汚れが気になるところですが、実は「浸透タイプ」のトップコートで仕上げられています。塗ってもモルタルの風合いを損わず、またモルタル内部に浸透して、液体は撥水してくれるという優れものです。
(ただ持続力は、そこまでないタイプなのですが)
でも、とても塗りやすい塗料なので、ご主人にDIYで塗っていただきました。どうでした?うまく塗れました?とお聞きしてみると『そんなに難しくはなかったですね。ムラになったりもせず、塗ることができました。』とのこと。今回の経験は、今後のメンテナンスにも役立ちそうですね。
また、油はねしそうなコンロ周りには、透明の汚れ防止シートを貼られていました。いいアイデアですね。ぱっと見、気がつきませんでした。
加熱機器は、掃除もしやすいIH。正面と側面の壁には透明の汚れ防止シートを貼って。
『子どもの食事を用意するのが、ほんとに楽になりました。』『もともとの生活が、もう思い出せないくらいですね(笑)。』と話すのは奥さま。
2階にキッチンのある生活がもう日常ですね。自然とここで過ごす時間も長くなったそうで・・・階段を登り降りする機会も減って、よかったです。
キッチンの高さも、奥さまの身長にあわせて1センチ単位で調整。
オープン棚の高さ、奥行も何度もシュミレーションして・・・奥さまにちょうどいい高さとなりました。
でもキッチンが活躍する場面は、お子さまの成長にあわせてこれからもっと増えていきそうですね。さらにご活用いただけると嬉しい限りです。
Kさん、ありがとうございました。