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事例紹介
2016年09月28日 (水)
部分的な都心暮らし
今回のお客さまは、千葉県にお住まいのIさまご夫妻。娘さまが都内に住んでいるのもあり、週末利用の為、麻布にマンションを買うことにしました。
場所も駅徒歩1分という好立地。
物件は、築12年と、そこまで古くはないものの「床をフローリングに貼り替えたいんです」と、壊れた建具の修理とともに、室内をリフォームすることになりました。
もともとの内装。綺麗に使われているものの、年相応に汚れや傷みが・・・。
寝室とリビングの床が、もともとカーペットでした。
(左)上レールが外れ、垂れ下がっていた引戸 / (右)ミラーが割れていた収納扉
さて、集合住宅でフローリングを張り替えたいと思ったとき、いつも付いて回るのが遮音の問題。まわりの居住者への配慮の為、管理規約で、フローリングの遮音等級を定められている場合がほとんどなんです。
軽量衝撃音(スプーンを落とした時に発生するような音)は、室内側の床の仕上げ方に影響するので、フローリングを張る場合は、音に配慮してね、というわけなんです。
今回のマンションも、ご多分にもれず遮音等級の指定(L-45)はアリ。
これをクリアするのに、こんな遮音フローリングを選びました。
天然木の「表情」が魅力の 遮音フローリング/ボード ワイルド45
実は、遮音フローリングを選ぼうと思ったとき、「のっぺり」した表情のモノや「つるっと」した仕上げのモノが、どうしても多いのですが(均一性や清掃性を重視している為)・・・天然木の表情を活かした商材も、少ないながらあります。それが今回チョイスしたこちらのフローリング材。
※フローリングの断面構造
節や入り皮、色ムラなどをあえて活かし、表面には木目を際立たせるブラッシング加工も施されていて・・・なんとも表情がいいのですね。
フローリング材の裏には遮音用の緩衝材が付いています。
また、フローリング材の裏には遮音用の緩衝材が付いているので、踏むと少しフカフカします。フツーのフローリングに慣れている方だと、最初は違和感を感じるかもしれません。が、遮音性能を得るための構造なので、こればかりは致し方ありません。
どうしても気になる場合は、床の下地から全てやり直し「フカフカしないフローリングを張る」かですが、その分コストがかかりますので・・・。この「フカフカ」の為に何十万もかけるのは得策でないと考えられるケースが多く、床材のみの張替え、とする場合がほとんどです。
というわけで、今回も下地はそのままにして、床の仕上げのみを変更。あとは建具の修理、クリーニングと、内装のみのリフォームとなりました。
建具の修理も無事に完了。
ハウスクリーニング中。エアコンの内部クリーニングも一緒に。
工事を終えて・・・シャープな印象が強かった部屋の印象は柔らかい印象へと変わりましたね。床をフローリングに張り替えただけなのですが、部屋は木のあったかい雰囲気が感じられる空間に。 なんだか落ち着くなあ、なんて。 最初は、床のフカフカ感に少し違和感を感じていたご主人でしたが、「しばらくすると慣れてきました。」とのこと。ひとまず、安心しました。
あと、そうそう。最後に、ロールスクリーンとガラス戸にレースカーテンを取り付け…無事にお引き渡しも完了。
これから、この場所が「家族みんなで集まる場所」として活用されることを願っております。
一台のロールスクリーンで採光を調整できる、ロールスクリーン デュオレ/タチカワブラインド