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事例紹介
2016年05月09日 (月)
1〜2人暮らしウーマン団地自然/緑/水辺
東京湾に面する人工島の一画に、緑あふれる大規模住宅群があります。1号棟から69号棟まで、大小さまざまな集合住宅からなる、この八潮パークタウンが、今回のお話の舞台・・・
八潮パークタウン|もさもさの緑、抜け感のある空、運河、そして、物流とともにある街です。
八潮パークタウン|敷地内は、公園のように樹々がたくさん。
そして、今回の主役 Kさんは、22歳になる娘さまと 女性2人暮らし。
お父さまがこれまで所有していたという、八潮パークタウンの一室が、空き家になったことを機に「じゃあ、自分たちで住もうか?」「もしくは、改装して貸しに出す?」とお考え始めたようで。そんな時に、お声をかけて頂きました。
既存|もともとのキッチンは、閉鎖的で暗い印象でした。
既存|カーペット張りだったもともとのリビング。部屋との境目には段差も。
バルコニーからの眺望(13階)。眺めがいい。
現地調査のため、現地をご訪問させていただいた時には、もう「自分たちで住もう!」と決心されていたようで。自宅用として住むべく、改修の内容を計画していくことになりました。
モノづくりが好きなKさんは、料理が好きで、趣味で人形の洋服をつくっているということもあってか「家をつくる」ということにも積極的。いろいろと一緒に思い悩みながら、またDIYも検討しながら、お話は進んでいくのでした。
打ち合わせのため、ご自宅にお伺いしたとき思ったのですが。「部屋は散らかっていて・・・」と謙遜するKさんの部屋は、モノが少なく、すごく整理されていて。
無駄なモノを持たないその暮らしぶりが、とてもいいなあ、と。
けれど、持っている「暮らしの道具」はステキなものばかり。テーブルに、照明、食器、キャビネットなどなど。「これはイギリス製で・・・、これはアメリカの・・・、これは60年代の・・・」といろいろ教えてくれました。Kさんの審美眼にかなった、アンティークなモノたちは、どれもその雰囲気に溶け込んでいるのでした。
冷蔵庫に、キャビネットに、食器に、掃除道具に、ストーブに・・・雰囲気がいいモノばかり。(旧宅にて)
さて、リノベーションの計画は、というと。リビング・廊下・水回りを共有して、個室を2つ、つくることに。1つは娘さまのお部屋で、もう1つがKさん自身のお部屋。ライフスタイルの異なるお2人の為、ご自宅をシェアハウスのように改修することになったのでした。
解体作業中。キッチンとの間仕切りは撤去して…ここは、共有のスペースに。
壁紙を剥がしていたら、出てきたナンバリング。なんだかステキなので、そのまま残しました。
1か月ほどかけて、工事は無事に終了。引越も終わり、生活も落ち着いてきた頃、ご自宅にお邪魔させていただきました。以下、写真とともにお部屋のなかをご紹介したいと思います。
リビング|窓から光が差し込み、とても気持ちのいい場所に。テーブルは愛用しているアンティークもの。
キッチン|間仕切りは撤去してオープンに。造作した対面カウンターでは、娘さまとも一緒に料理をつくれるようにと。
リビング|インテリアの色の組み合わせが上手だなあと。居心地いいです。
(左)今回、床に張ったのはヴィンテージ加工のオークのフローリング(toolbox) (右)部屋との間仕切りに室内窓を取り付けました。ちなみにオーディオは70〜80年代のモノ。
もともと和室だった場所。今はKさまの寝室となっています・・・この日は(3月)、ひな人形とステキなお着物が飾られていました。
デスクでは、人形の洋服づくりをすることも・・・。縁どりしたドアがかわいいです。フチドリタテグの記事はこちらから
書きものを仕事にしている娘さまのお部屋。本棚は、合板で現場造作しました。
本棚には、興味深いたくさんの本がびっしり。
廊下との間仕切りには、回転窓を取り付けました。これで廊下からでも、部屋にいるのかいないのか気配を感じられますね。
洗面、トイレの床はともにモロッコ風のタイル柄で揃えた。
クローゼットドアは塗り直して、取手も取り替え。取手には、外国で手に入れたという古いバルブを設置。
壁紙を剥がしたら出てきたボルト穴|サイズの合うボルトを取りつけ、フックに利用しています。
真鍮製のナンバーをドアに
センスあふれる色とりどりなインテリア。
センスの詰まった、ほんとに居心地のいいお家でした。窓からの眺めもよく、晴れた日には青空のもと富士山も見えるそう。富士山を眺めながらのんびりコーヒーなんてのもいいですね。
ステキな時間をありがとうございました。