10:00~18:00 水曜定休日
読みもの
2019年12月30日 (月)
インテリア
みなさま、ラワン合板と聞いてピンと来ますでしょうか。ベニヤ板と言った方がイメージしやすいですかね。「押入や物入の中によく貼られている板材」と言ってたら分かりますかね?・・・そうあれがラワン合板です。
現在、ラワンは品薄が続き、高騰しているそうですが、昔からリーズナブルな合板(ベニヤ板)の代表格と言ったらラワン合板でした。
ちなみに合板(英:plywood)とは、薄くスライスした単板を積層状に接着した木質材料のことで、日本では昔から「ベニヤ板」と呼ばれておりました。が、本来、英語のベニヤ(veneer)とは突板のことなので、適切な呼び方ではないようです。
15mm厚のラワン合板(オイルで仕上げている。)
ローコストで加工もしやすく、定尺サイズ×厚みで、細かくラインナップされています。建築の現場では、釘・ビスの保持力のある「下地材」としてもよく使われる材料です。
木目はハッキリしないのが特徴で、表面は粗くちょっとザラザラとした肌触り。研磨しないとそのままでは内装材としては使いにくいかもしれません。
サンプル作成事例|同じラワン材でもそれぞれに色味が異なるため、着色の発色も変わる。
また個体差が大きいため、同ロットでないと色味を揃えて使うには難しい材料でもあります。ただ、レンガ色を中心とした色幅のある色味は魅力的で、レトロ感のある雰囲気にもよく似合うんですよね。
家具・内装材に取り入れてみるのもおススメな素材です。
ラワン合板で製作したキッチン事例
背面の壁やキッチン収納も同じラワン材で製作しました
染色性もよい素材なので、着色して他の内装とバランスを調整するのもマル。多少の色差くらいなら、木の個体差として楽しむぐらいでもいいかもしれません。
木の素材が天井や壁にあるだけでも、空間の雰囲気ってまた変わって見えるんですよね。
合板なので「寸法安定性がいい」というのも、扱いやすくてメリットですよね。DIYによく使われるのも頷けます。
仕上げ方や色味の調整には手間がかかるけど、材料としては安価なラワン合板・・・もし今度、内装について考える機会があるようでしたら、真っ白い壁紙だけでなく「ラワン合板」も仕上げの候補に入れてみるのはいかがでしょうか。