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2017年06月26日 (月)

特集|🇫🇷 パリを訪ねて 2017

トラベル

#01パリ近郊のアパルトマンに暮らしてみる

特集|🇫🇷 パリを訪ねて 2017
まだ、気候のよかった5月の終わりにパリを訪ねました。個人的には2度目のパリだったのですが、現地のひとびとや文化にふれ、パリらしい「暮らし」をかいま見ることができました。というわけで、せっかくなので、レポートしてみたいと思います。

#01|パリ近郊のアパルトマンに暮らしてみる

まだ 気候のよかった5月の終わりにパリを訪ねました。とは言っても、おもに居たのはパリ近郊のブローニュ=ビヤンクール(Boulogne-Billancourt)。パリ16区とも隣りあう町で、1920年代、ルノーの工場があったことで町は大きく発展したのだとか。

西と南にはセーヌ川が流れ、北には広大なブローニュの森が広がっています。

ブローニュの森には、ロンシャンとオートゥユのふたつの競馬場のほか、テニス全仏オープンの会場となるローラン・ギャロス、また、2014年にオープンしたガラス張りの建築 ルイ・ヴィトン財団美術館などがあり、パリの名所としても注目を集める場所でもあります。

また、週末にもなれば、散歩やジョギングをするひとたちで賑わうのだそう。一方で、かつては男娼の聖地だったみたい・・・。夜は近づかない方が良さそうですね。

宿泊させてもらったアパルトマン

さて、宿泊はAirbnbを利用して、ブローニュ=ビヤンクールにあるアパルトマンに泊めてもらいました。

玄関は、オートロックになっていて「教えてもらったコード(番号)を入力して、建物のなかに入る」という仕組み。中にはもうひとつドアがあって、今度は「住人の名前 が書かれたボタンを押して、部屋から開けてもらう」みたい。このあたりは日本のオートロックと同じような感じですかね。

とはいっても、このアパルトマン、実は1931年築なんですよね。日本でいうと昭和6年だから、戦前の頃ですね。築86年にもなる建物を手を加えながらも、現在もフツーに使い続けているのは、なんだかいいなあと思うわけです。

ホストの方からも話が聞けたのですが、やはり当たり前のように「新しいもの」より「古いもの」に価値を置いている、といった様子。このあたりはまだまだ「新築指向」の強い日本とは 意識が違う部分だな、と。

ホールから続くらせん階段

ちなみに玄関までのアプローチは、らせん階段。後で付けたのか ふたり用の小さなエレベータも付いていて、1フロアに2住戸という構成でした。

泊めていただいた家は、3つの居室と、独立したリビング、ダイニング、キッチンという間取り。誰も使っていない部屋をひとつ、間借りせていただききました。

玄関からのビュー。右にリビング、左にダイニングがあります。

ダイニングエリア。インテリアも素敵。

オーナーさんは、毎朝テーブルでコーヒー飲みながらパソコンをカタカタしていました。

インテリアは、女性らしくも美しく、整っていて・・・また、凛とした雰囲気で。建築の精度は日本ほどではないけれど、とても心地よく過ごすことができました。

それにしても、この街を歩いていて思うのは ほんとうに「美しい」という言葉が似合う街だなあ、と。気品があって、落ち着いていて、エレガントで。

ブローニュ=ビヤンクールの街をお散歩。

bonjule(ボンジュール)』,『mercy(メルシー)』,『wi(ウィ)』,『non(ノン)』・・・と、発音がつくりだす空気感もなんだか素敵に聞こえてくるから、不思議。とは言っても華美に着かざるわけでもなく、鼻にかけるわけでもなく・・・。テロが起こるなんて考えられないくらい日常は穏やかなものでした。

犬を連れて散歩するひと、ジョギングするひと、オープンテラスでのカフェや昼下がりのランチを楽しむひと・・・時間的、経済的に余裕があるひとが多いんじゃないかなあ。パリらしい素敵な専門店も多く、生活するためのインフラも充実していました。

ちょっとしたスペースになっているバルコニー。

また、街並を眺めていて気づくのは、どのバルコニーを見ても洗濯モノは干されていないということ。パリだけならともかく、郊外に足を運んでもそのバルコニー事情はあまり変わらないように思います。

いろいろ調べていると、景観を優先して のことみたい。バルコニーに洗濯モノを干すことを、規約で禁止していることも多いのだとか。また「貧乏くさい」「下着を干すのはちょっと」と思われることもあり、敬遠されるようですね。

そもそもバルコニーが狭くて、干すスペースもないのですが・・・

乾燥機を使うのが一般的のようです。泊めていただいた家でも、キッチンにビルトインタイプの乾燥機付き洗濯機が設置されていました。

キッチンスペース|他の家もそうなのかは分かりませんが、キッチンにはレンジフードはありませんでした。

さて、朝と夜は自炊したため、食材は現地調達したのですが。食品の物価もそれほど高くないイメージ。徒歩5分くらいのところにあるカルフールで買いものして、1回20〜30€くらいでした。置いている食材も日本とそこまで変わらないような・・・。

さすがに「おにぎり」「お弁当」はないけれど、本場の「フランスパン」はありました。ときおり、フランスパンを詰め込んだ紙袋を片手に、家路につくひとも見かけるのですが、なんだか様になるんですよね。

窓からの景色|ブーローニュの森の朝焼け

パリは、日本よりも少し緯度が高いので、日中の時間は長かったです。この頃の日の入りは21時頃、また夜明けも早く 朝5時くらい、だったかな。ブローニュの森の小鳥たちが鳴き始めるので、自然と目が覚めました。

実は、目の前にル・コルビュジエ(20世紀を代表する建築家。スイス生まれのフランス人。)が設計した邸宅があるのですが、やはりその屋上庭園からも「ブローニュの森」が眺められるよう計画したのだとか。90年も昔に、コルビュジエが設計に取り入れた景色を今もこうして眺められるのはぜいたくだなあ、と。

建築の名作が眼下に。

でもこうやって、アパルトマンに泊めてもらえたおかげで、現地の「パリ」らしい暮らしをかいま見ることができました。街はきれいで、品がよくて、ととのっていて。背すじはぴんとするけれど、心地のいい暮らしがそこにはありました。

#02 につづきます