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2016年06月27日 (月)

連載|LAからの不定期便

カルチャー

#009アメリカのインテリアチャンネルについて-HGTV-

連載|LAからの不定期便
さて、LAからの不定期便は今回から通常どおりに。いなみさんからもお便りが届いておりますので、お伝えしたいと思います。今回は、アメリカのインテリアチャンネルについて。

アメリカのインテリアチャンネル -HGTV-

アメリカには、有料テレビ放送がたくさんあります。その中でもインテリア関連の番組だけをひたすらやっているHGTV。とてもおもしろいので、その中の番組を2つ紹介したいと思います。

まずは、

■REHAB ADDICT

DIYリノベーションがテーマで、ホストは39歳のNicole Curtis。女性ですが、とっても男前です。「インテリアをデザインし直す」というよりは「古い住宅を次世代につなげていこう!」というコンセプトで、住宅をリノベーションする番組です。

たとえば・・・
こんな古い床の場合は、とりあえず剥がして

削って

こんな感じに。

そして、塗装で仕上げます。ちなみに彼女は、こういうダークな色をよく使います。ワイルドだろー!って感じですね。

同様に、建具も再利用します。

剥離剤をなじませて、表面の塗装をガツガツ剥がします。
そして、やっぱりダークに着色します。

Nicoleはなんでもこなします。他にも解体、外壁の塗装、あとは庭の大木を切ったり。

今の日本では新建材(表面だけを木目のシートや突き板などで仕上げた建材)も多くて、こんなリノベーションはあまりできないのかな。

アメリカでは「築100年」なんて住宅はたくさんあります。逆に、新築は人気が低いです。オーナーが手をいれて、よりよく変化させた物件の方が人気が高いです。

古くなったドアやフローリングもすぐに捨てるのではなく、こうやってリユースしていくのはとてもいいことだと思うし、これからの日本の住宅のありかたについても、あらためて考えさせられますね。

 

■house hunters

この番組は、新居を探している一組のクライアント(カップルやファミリー)にフォーカスし、予算や地域、条件などをクリアした選りすぐりのパターンから、新居を決めるまでの過程をおった番組です。

house huntersは、実は、INTERNATIONALバージョンもあって、アメリカだけでなくいろんな国が出てきます。日本も何回か出てきたことがあります。

まずは「不動産ありき」ですが、その中に改装費用とかいろんな条件を追加し、クライアントは選択します。そして、最後にその後の暮らしの状況と、感想のインタビューで番組は終わります。物件チラシを見るのが好きな人には、おすすめの番組ですね。

今回は、LAで物件をさがしているクライアント。

こんな感じで数パターンの物件が紹介されます。

「リビングはいいけどバックヤードがだめだ」とか「キッチンの色合いが好きじゃない」とかいろいろな意見が出てきます・・・今回は#1の物件に決め、キッチンまわりをこんな感じにリノベーションしました。

アメリカ国内では、HGTVのウェブサイトで番組の一部分がみられるのですが、残念ながら日本ではみられないようです。でも、最近はNETFLIXとかいろんな方法で有料だとみられるのかもしれません。

アメリカでは、有料のYOUTUBEで番組がフルで見られるのですが、日本ではどうでしょうか??HGTVサイトでは他にもいろんなフォトライブラリーなどもあるので、参考に一度みてみてください。

以上、アメリカのインテリアチャンネルHGTVについてのレポートでした。

いなみ

連載|LAからの不定期便は、いなみさんの帰国により、これで終わりとなりました。
ご拝読ありがとうございました。)