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2016年04月15日 (金)

無垢の木を使って、つくってみました!

プロダクト/アイデア

無垢の木を使って、つくってみました!
去年の春から通うことにした木工教室。ビスや釘などの接合金具を使わず木と木を組み合わせて家具をつくる、手加工の技術を教えてもらっています。そんな技術を使って、ナラの飾り棚をつくってみることになりました。

ナラの飾り棚をつくってみました

木工教室で、ビスや釘などの接合金具を使わない手加工の技術を教えてもらっています。

それは、日本古来の伝統工芸や調度品でもある指物(さしもの)の技術に近いのですが、大工さんの継ぎ手や仕口の技術にも似ているでしょうか。木の性質を知り、木の個性を活かし、木を組む技術。金物を使わない接合は手間がかかりますが、その分想いも込められて。なかなか奥深いです。

1か月ほどかけて、ひととおり道具の使い方と基本的な加工技術を教わったら、「5枚組接ぎ」という技術を使って、さっそく課題に挑戦してみよう!ということになりました。

何の樹を使って、何をつくるかも、自分で考えるところから・・・
というわけで、今回はナラ材の飾り棚をつくってみることに。

「5枚組継ぎ」という接合手法。接合部の断面が、互い違い見える愛らしいつくり。

「5枚組継ぎ」のサンプル。こうやって実物で見えると、構造が理解しやすいです。

「5枚組接ぎ」は、上の写真のように凹と凸部分がぐっとかみ合うようにつくります。かみ合わせで強度を出すので、精度が命。その精度を出すのが難しいんですねえ。

頭で理解したら、まずはデモンストレーションを見せてもらって。つくり方を見て、自分でやってみて、覚えていきます。


鎌毛引き(かまげひき)を使って、墨(スミ)を出します。※木材に傷をつけて、切断する箇所に印をつけます。


印をつけた墨(スミ)にあわせて、のこぎりを使って切り目を入れていきます。


ノミを打ち込んでいき、組手を欠き取ります。切り取ったら、切り口の三面もノミで直角に仕上げていきます。


半分できた(メス側)。こんな感じ。反対側(オス側)は自分でつくりました。

さて、本番

練習が終わったら、さて、本番です。使用するナラ材は、教室で用意してもらいました。材料を必要なサイズまで加工するのに木工機械を使用するので、そこまでは先生に加工してもらって、手加工の技術(5枚組接ぎ)を自分でトライしてみます。


用意してもらったナラの板材。


横切り盤で、長い板材を横に切断中。


手押しカンナで、木材の平面出しと直角出し。


昇降盤で、材を一定の厚みに切断中。一気に切断するのではなく、刃は少しずつ出しながら・・・


150mm幅×15mm厚の板材が、2枚 出来た。

さて、次は木取りしていきます。色味や木目、傷などを見ながら使用する場所を決めます。この工程で、出来上がりの見え方が決まってしまうので、よくよく考えて。材を切り出し、墨付をして、接合部の加工をしていきます。


木取り|色味や木目、傷などを見ながら使用する場所を決めていきます。


墨付け|いらない部分は、見た目に分かりやすいよう「×」印を。


直角を調べては修正、調べては修正。組手の数だけこれを繰り返していきました。


こんな感じ。ナラ材は堅木なので、加工するのが難しかったです・・・。

組手の加工が終わったら、素地の調整。押しつぶれた部分には湿らせたティッシュをのせ、アイロンで復元させます。あとはサンドペーパーを使って平滑に研磨、研磨。手あかや汚れなども落ちて、さらさらした表面に。


押しつぶれ箇所は、アイロンを使って復元させていきました。


当て木を使ってペーパー掛け


すべてのパーツが用意できた!すでに達成感あります。

では、接合しまーす。接着面にボンドを付けて。当て木をして、げんのうで「とんかん、とんかん」。かみあわせ部分が「ぐっ、ぐっ」と入っていきます。なんか嬉しい瞬間です!直角が出ているか確認して、クランプを使ってこれを固定します。


接着の瞬間。


はみ出たボンドは拭き取って、クランプで固定します。

最後にオイルで塗装したら・・・おおー、出来上がりました!!


接合部1|うっすら見える墨(スミ)は、本来はここに見えたらいけないんだけど。まあ、ご愛嬌ということで。


接合部2|こちらは、間違えずに上手くいった!


出来上がりはこんな感じ。

文庫本を飾るのに、丁度いいサイズにしています。タテの板はブックエンド代わりにもなれば、と。とは言っても家には飾る場所がないので、使い道はこれから考えたいと思います!!

教えてくれる人ACROGE FURNITURE(アクロージュ ファニチャー)
住所 埼玉県所沢市牛沼347-61
TEL 04-2992-3646
MAIL info@acroge-furniture.com
http://www.acroge-furniture.com