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2015年04月01日 (水)

ミシンのあるアトリエ

ライフスタイル

ミシンのあるアトリエ
長年、洋裁をお仕事としてきた伊藤さん。そんな伊藤さんの仕事部屋にいると、スチームアイロン、ミシン、トルソーなど使い古された道具の数々が目に飛び込んできます。そんな古い道具たちに混じって、このたび、ミシン糸の棚を取り付けました。(文:阿久津)

ミシンと共に

立川市にお住まいの伊藤さんは、生涯を通じて、洋裁の仕事を続けられてきました。百貨店内のソーイングスタジオで 定年まで勤め上げた後は、友人と2人で ファッションリフォーム「メモリー」を国立にオープン。

「最初は、チラシ配りからのスタートでした。」と笑ってお話する伊藤さんですが、お店の評判はクチコミで広がり、地域に愛されるお店として20年以上も続くことに。


20年前に、知り合いにつくってもらったという木の看板。はさみも、文字も手が込んでいる。

そんな人気の「メモリー」も、昨年、惜しまれながらも店を閉じることとなりました。そして現在は、中古で購入した団地をセカンドハウスとして、こちらで洋服のお直しをされていらっしゃいます。(室内の改装は、1年ほど前にみのり制作室でお手伝いさせていただきました。)ちなみに今は、付き合いの古いお客さんや友人からの依頼がほとんどなのだそう。

そんな伊藤さんですが、そのお年はなんと80歳を超えていらっしゃいます!わたしがこんなことを言うのも失礼かもしれませんが、実年齢よりずっと若く見えるんです。聞けば、定期的にジムに通って、プールで泳いでいるとのこと。

「!!!」

でも、若く見える秘訣はそれだけじゃないと思うんですよね。「まだまだやりたいことがたくさんあって、まだまだ死ねない」と話す伊藤さん。過去には目もくれず、今、いかに楽しむかを考えている。その「生き方」そのものが、きっとそう感じさせるのだなあ、と思いました。

「よし、私も、若々しく年をとっていくぞー!」と伊藤さんと会った後は、意気込まずにはいられないのであります。


窓から見える緑が、気持ちいい。優しい光が差し込みます。

そんなある日「仕事部屋に、ミシンの糸を置く棚を取りつけたい。」とご連絡を頂きました。久々に伺った伊藤さんの部屋は、とても綺麗に使われていて。定期的にご友人を呼んで、お茶会なども開いているとのこと。うーん、なんだか楽しそう・・・


ミシンに、アイロン台に、トルソーに。雰囲気のある伊藤さんのアトリエ

そんな中 私が一番心に残った部屋が、今回 棚を設置した伊藤さんのアトリエでした。伊藤さんの想いが詰まったそのアトリエは、きっとミシンと共に歩んできた伊藤さんの人生そのものなんだなあ、と。


長年使われてきた伊藤さんのミシン

何の変哲もない白い壁の部屋。だけど、伊藤さんが大事にしてきた道具が置かれることで、とたんに「らしい」部屋に見えてくる。「部屋はその人の生き方を表すもの」なんて言いますが、まさにそれを感じさせてくれる素敵な場所なのでした。


白い棚を6段、取りつけました。


カラフルなミシン糸がたくさん並んだ。


慣れた手つきでアイロン掛けをする伊藤さん

また、オリジナルで作っているという小物入れも見せてもらいました。カードなどを入れるポケットと小銭入れが付いている万能小物入れ。これ一つ持って出かけるとだいたいは間に合うと、伊藤さん自身も重宝されているとのことでした。

生地さえあれば、何でも作っちゃうところは、さすがベテランクリエイター。その他にも、ざぶとん、イスの座面、カーテン、ハンテンなどご自身でつくられたものがあちらこちらに。自分で作れるなんて、うらやましいかぎりです。


1個500円で販売しているという万能小物入れ。


チャック付きの小銭入れと、カードを入れられるポケット


伊藤さんは診察券や会員カードを入れて、こんな感じで使われていました

ちなみにこの小物入れ、1個500円で販売中、とのこと。小物入れが欲しい!もしくは伊藤さんに何か作って欲しい!という方いらっしゃいましたら、ひとまず、みのり制作室までご連絡ください。