2019.3.21

さくらに想いをはせて

Case Story

みなさま?!ご無沙汰しております、村田です。仕事はずっとしていたのですが、すみません。なかなか忙しいのもあって更新ができておりませんでした。でも、またご紹介したいお家や事例などもいくつか出てきておりますので、追って更新していきたいと思います。・・・というわけで

新たな事例をご紹介します。本物件は2階建ての木造アパート、築35年の賃貸住宅です。以前、阿久津が担当させていただいたお客さまからのご紹介でした。こちらの物件は、全部で4戸の1DKなのですが、退去に伴い、借り手がいったん『ゼロ』になってしまったようで。そんなタイミングでお声をかけていただきました。

築35年となる木造アパート「桜コーポ」

場所は練馬区となります。漫画「タッチ」の舞台になったとか、なっていないとか?!駅から徒歩10分くらいの場所なのですが、目に飛び込んでくる街並は『あ、確かに、ぽいかも』と思うくらい、いい意味で普通と言いますか、でも低層の住宅が立ち並んでいてリズミカルで、それでいていい雰囲気の喫茶店もありそうな…そんな街を歩いていると、今回の物件にたどりつくのでした。

ただ建物自体は、築年数相応に老朽化もしていて、そのままでは貸しにくそうな状態。古い建物のいい雰囲気を残しながらも、全面的に手を入れていくことになりました。

アパートの名前の由来について・・・

また、アパートの名前である『さくらコーポ』・・・実はこんなお話をお聞きしまして。オーナー様(3姉妹)がまだ小さかった頃、ここにはまだアパートはなく、桜が植えられていたのだとか。アパートを建てるとき、桜の樹が切られてしまうことを姉妹がすごく悲しんだそうで・・・せめてとの想いから、ご両親がこの名前をつけてくれたんだとか。

そんな「さくらコーポ」ももう35歳。人間で言うと、もういい歳ですね。でも、まだまだ『現役』でもイケるでしょ?!と、現代のライフスタイルに合わせて改装することになったのでした。間取りを見なおし、老朽化した下地も貼り替え、水回り・内装も新しくし・・・外装もこの機会に手を入れ直しました。新しく生まれ変わった「さくらコーポ」がこちらです。

外壁や鉄骨階段なども塗装し直しております。駐車スペースはあまり活用されていないとのことで、新たに自転車・バイクスペースをつくりました。西武線の主要駅から10分という立地なので、駐車スペースより自転車等が置けた方が喜ばれそうです。あとはトコロドコロに、ペイントサインを入れました。

天井や壁は真っ白一色に塗装し、床にはアパートの名前にちなんで「サクラ」のフローリングを張りました。ほんのりピンクがかっていて、優しくやわらかな表情。せっかくの素敵な名前が、建物自身にもまとえばいいなと願いを込めて。

下駄箱やパーティション等も造作し直して、玄関まわりの視線や使い勝手も調整。既存木部などは塗装で色味を調整しました。

最後にアパートサインを付けてもらい・・・新しい命が吹き込まれたように思います。

実は今回、MINORI史上最長のプロジェクトとなったのですが、歩んだ道のりの長さの分だけ想いもひとしおでして。オーナー様、長い間お付き合いありがとうございました。実はこの日、さっそく1部屋決まったというニュースも聞けて・・・。末永く使ってもらえると幸いです。

さくらコーポ、36年目スタートしました。

(2024.04再編集)

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